USTREAM 世界を変えるネット中継 by 川井拓也
[UP:2010.06.11]
Twitterが着々と市民権を得つつある今、それと並んで、普及しそうなのがネット中継。
USTREAM(ユーストリーム)をはじめとして、無料で簡単にネット中継ができるサイトが増えている。
昨年はTwitter元年といえたが、今年は、ネット中継元年といえそうだ。
この本は、ユーストリーム(以降、ユースト)について書かれた最初の本とか。
ユーストってどういうものなの?
ユーストで何ができるの?
ユーストを使うとこれからどう変わっていく?
という素朴な疑問をわかりやすく解説してくれる。ユーストリームって言葉を知らない人も、聞いたことあるけどよくわからん、という人に向けたおすすめの入門書である。
・ソフトバンク新書
・初版:2010年5月
・730円
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■目次抜粋
・ユーストリームとは何か
・ユーストリームを視聴する
・ユーストリームでライブ配信する
・ストリームメディア論
・ユーストリームのキーパーソンに聞く
・まとめ ユーストリーム10のポイント
リーズナブルなお値段の新書に、ポイントがうまくまとめられている。
この業界では「~の最初の本」といったものは、ウィキベデュアなんかで得られるほどの知識を適当にまとめたものが多いのだが、この本は2ケ月でスピード出版されたという割には中身が濃い。
数あるネット中継サイトの中で、ユーストが注目されたのは、なんといってもツイッターとの連動による、ソーシャルストリームを実装したことだろう。
ノー加工の中継でも、動画の横に表示されるツイッターのTLを見ているだけで面白さが違う。
ニコニコ動画のコメントフローと同じである。
今、この時間に、同じ中継を見て、つぶやいている人がいる
これがユーストリームの面白さである。
著者が試みた、いろいろな中継の実例も面白い。
たとえば、ソーシャル鍋。
鍋だけを用意して、「具材を持って来て下さい」と中継を始めたところ、30分ほどで「カニ」を持ってきた人を皮切りに数人が集まって鍋が始まったという。
その鍋の中継を見ている人も(たとえそこには行けなくても)、ツイッターによるストリームを使うことで一緒に鍋をつつけるわけだ。
この試みのほかにも、ソーシャル引越しやユーストリームオークション、ソーシャル徹夜など、いろいろな事例が書かれているので、それを読んでいるだけでもけっこう面白い。
ユーストリームでの中継というと、セミナーや記者会見みたいなものを想像しがちだが、個人的なものも面白いなあーと思った。
昔、中継なんかをしようと思ったら、ストリーミング配信用のサーバーを借りるところから始めなければいけなかった(それもめちゃくちゃ、高い)。
それが今では、無料・・・それも用意する機材は、ウェブカメラかiphoneだけ。
iphoneでユーストリームの可能性も一気に広がる。外に出れるわけだしね。
後半は、ユーストリーム界(?)では超有名人!「ダダ漏れ」のそらのさんのインタビューも併載。
最後の10のポイントは、いろいろな試みをやっている著者ならではの含蓄が感じられました。
余談ですが・・・
先日、参加した「アップグレードふくい」のセミナーではユーストリームの中継も同時に行っていた。
最初、講演を聞きながら、iphoneでツイッターし、持参したパソコンでユーストも見ていたが、途中から、
こりゃ、だめだ、さすがに3つやってたら、肝心の講演に集中できない
と思って残念ながら途中でユーストのほうをクローズ。
でも、講演に出席していても、ユーストを見たくなるのは、やっぱり、横に表示されるソーシャルストリーム(ツイッターのTL)を見たいからなんだよねー。
これからのコンテンツはユーザーの時間の奪い合い
という名言を思い出した。
どんどん増え続けるメディアから、限られた時間をどう都合するのか、
サービス提供側の課題でもあるが、サービス利用者側の悩みでもある。
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明治大学卒業後、27歳でヒロテックを起業。パソコン畑一筋。
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