蒼穹の昴 by 浅田次郎、坂の上の雲 by 司馬遼太郎
[UP:2010.01.15]
今日はお正月に読んだ本を2本立てで紹介します。期せずしてどちらもNHKドラマの原作です。
■蒼穹の昴(そうきゅうのすばる) 全4巻
浅田次郎さんの本は、特に中国史モノはきちんと読んでいたつもりだったが、この本だけ、読んでなかった・・・。
読んでみると・・・・
なんで、この本、忘れてたの???
ってほど、面白かった。
早く読み終わるのがもったいない、と思いながらも、一気に読み終えました。
浅田さんの歴史モノは、時代小説っぽくてあまり好きじゃないんだけど、これはいい意味で時代小説っぽさが出ているかなと。
時代は、中国清朝末期。
中国史らしく、主人公たちの占いで始まる。
世界のすべてのお宝を手にするといわれた、貧しい少年の春児は、幼馴染の兄貴分で、型破りな文秀の科挙試験に同行する。ここから二人の運命が始まる。
清朝を牛耳る西太后、新政を始めたい光緒帝、
満州族と漢族、キャリア官僚とノンキャリなど、様々な対立が描かれていく。
「天下のあるじに与えられるという龍玉」探しのミステリーもからまって、スケール大きく、進んでいく。
まずは最初の科挙試験の描写からして、物語にどんどん引き込まれていく。
日本の大学受験やキャリア官僚の公務員試験なんて問題にならないくらいの壮絶さですねー。
いかにもフィクションといった場面(乾隆帝がオバケになって現れるとか、最後に龍玉を手に入れる人など)も多いのですが、それはそれで、ドラマになったときには面白さをかもしだしてくれるでしょう。
2010年度にドラマ化とあるので、4月以降だと思うけど、とても楽しみです。
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■坂の上の雲 全8巻

歴史好きのくせに、なにをいまさら、とお思いでしょうが・・・
ご存知、年末にNHKでドラマ化されていましたね。
ご覧になりました?
けっこう面白かったよねー
香川くんの好演が光っていました。
それで、もう1回、読み直してみようかと。
以前読んだのは、大学時代だったかな。
今回、読み直してみると、日露戦争の意義付けという部分に非常に興味があり、やっぱり、昔と読後感が全然違うな、と思いました。
日露戦争モノを読んでいると、
日露戦争には勝てたのになぜ太平洋戦争には負けたのか
という点を考えさせられます。
司馬さんもその点をこの小説で書こうと思われたのでしょう。
でも、つくづく、ふしぎな小説ですね。
主人公の1人は3巻目あたりでなくなり、あとの2人もほとんど出てこない巻が長く続く。
3巻目までの「青春群像」という爽やかさと、日露戦争が開戦して以来の「戦争モノ」らしいドキュメンタリーっぽさは、とても同一小説とは思えません。
司馬さんらしくない、「迷い」が感じられるなあ。
NHKは3年越しのドラマ化というふしぎな設定をしたのも、この辺が原因かな。
でも私としては、日露戦争のことをもっとよく知りたい、と思っていたので、3巻以降も、大変興味深く読むことができました。とっても長かったけどね!
これをきっかけに現代史モノももっと読んでみようかな、と思っています。
日米同盟うんぬんが取りざたされている昨今、自分の中でも、きちんと過去の戦争の総括をしておきたいな、と思うから。
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明治大学卒業後、27歳でヒロテックを起業。パソコン畑一筋。
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