Google Analytics 経営戦略 by 権 成俊 村上佐央里
[UP:2009.10.22]
前回にひきつづき、アクセス解析関係の本を1冊。
前回の『ウェブ解析力』では、アクセス解析の分析方法を多方面にわたり、いろいろ紹介していたが、無料のGoogle Analyticsでは追跡できない手法も多々含まれていた。
今回の著書では、Google Analytics専用の手法なので、その点は安心。
しかし、副題の「ECサイト4モデル方式」というとおり、ネットショップを前提にした本。
・出版:アスキーメディアワークス
・初版:2008年9月
・1740円+税(191ページ)
amazon.co.jpで見る
■目次抜粋
・ECサイト成功の作法
・ECサイト4モデルと最適マーケティング術
・アクセスログ解析によるサイト改善の基本
・ECサイト4モデル別アクセスログ解析の活用
・Google Analyticsの設定
この本、非常にわかりやすい。そして、面白い。
何がって、経営戦略とアクセス解析を同じ本で説明している、という着眼点がイイ。
あらかじめ戦略を立てていないと、アクセス解析の分析って意味がないし。
両者は密接に関係しているんだもんね。
ECサイトを分類する、4つの着眼点もなかなか的を得ている。
「ネットでの集客」という特性を考えた上での分類方法だし。
昨年発売され、売上上位にランキングされているのも、なるほどとうなづける。
もう活用されている方も多いかもしれない。
ネットショップを運営している人の必携書と言ってもいいくらいだ。
前半は経営戦略の話、後半がアクセス解析の実例という構成になっているので、現在グーグルアナリティクスを利用していない人でも、前半部分だけでも充分役に立つと思う。
もちろん、あまり分厚くないページ数で、これらをすべて説明しているんだから、1つ1つの内容は「さらーっと」流してあるわけだけど。
それぞれのセクションごとで1冊の本ができるくらいの内容だからね。
構成としては入門書にあたるが、内容が濃いから、「見直し書」(?)
ECサイト初心者というより、何年か運営していて、いろいろやってみた(失敗も成功も)経験のある担当者だとすんなり内容が頭に入っていくのではないかと思う。
ECサイト初心者なら、難しい理屈はわからなくても、この本の通りやれば、活気のあるサイトになるはずだ。やっているうちに、理屈がわかってくるから。この業界、理屈は後付けだ。
その意味でいえば、この本は「教科書」という位置づけであろうか。
話はそれるが・・・
ビジネス書を売るのってECサイトで商品を売るのと、とっても似ている。
どんな人向けに
どんな切り口で
っていう、最初の企画がほとんどすべてを決定するという点。
ターゲットを絞り込んで、切り口を広く取るのか
ターゲットを多くして、切り口を絞り込むのか
『ウェブ解析力』では、ターゲットをサイト運営者と広くし、アクセス解析ツールも限定しない代わり、切り口をアクセス解析という部分に絞り込んだ本だった。
この本は、ターゲットをECサイト運営者、ツールをグーグルアクセス解析に絞り込んだ代わりに、経営戦略にページを割いて切り口を広く取ってある。
どっちがイイという問題ではなく、「こうする」という明確な戦略がないとダメだってことですね。
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明治大学卒業後、27歳でヒロテックを起業。パソコン畑一筋。
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