ウェブ解析力 by 村上知紀・手崎佳充
[UP:2009.10.05]
アクセス解析を実施するサイトはだいぶ増えてきました。
しかし、一番大切なこと-必要な課題を見つける―というところまで活用している人は意外と少ないように思います。
「アクセス数が増えた」「コンバージョンが伸びない」といった、数値の上下で一喜一憂している人が多いからです。
そこで、こんな本を見つけました。副題は「ROI(投資対効果)を最大化するアクセス解析の実践的ノウハウ90」
・翔泳社
・2009年6月初版
・2100円+税(206ページ)
amazon.co.jpで見る
■目次抜粋
・ウェブ解析力とは何か
・アクセス解析の基本知識とツールを知る
・解析データの読み方を知る
・コーポレートサイトのアクセスデータを読む
・ECサイトのアクセスデータを読む
・サービスサイトのアクセスデータを読む
・携帯サイトのアクセスデータを読む
・解析データの伝え方を工夫する
目次でわかるとおり、この本のサポート範囲は広い。
サイトの特色ごとに4つに分けた紹介といい、アクセス解析で見るポイントといい、かなり網羅されている。
巻頭で、
「アクセス解析の目的は課題を見つけ、今後の行動につなげる」
とはっきり定義してある通りだ。
セミナーなどでアクセス解析のことをやるのって、実は、難しい。
ポイントとなるデータを用意する難しさはもちろんだけど、アクセス解析ソフトはたくさん出回っているので、何をつかって進めていくかも、思い悩む。
それぞれのソフトでは表現や収集の仕方に一長一短があって、できることは限られているし。
この本ではポイントごとにいろいろなアクセス解析ソフトを使って見せている。
無料のグーグルアナリティクスをはじめ、かなりお高い高機能なアクセス解析での出力結果もよく使われている(というか、むしろそっちが多いか?)
この本はアクセス解析ソフトの説明書ではなく、分析ポイントの本なので、複数のソフトを使って説明するのはいっこうに構わないのだが・・・
とはいえ、この本で使われているような、高価なハイエンド商品をおいそれと使うわけにもいかない。
そう思うと、この本のターゲットはどんな人だろう?と思う。
大企業でやる大規模サイトで、
「お金と人材、時間をある程度かけてもいいから、徹底的にサイトを見つめなおせ」
みたいな命令を受けたウェブ担当者だろうか。
ただ、見直すべきポイントや対処方法は実に細かく書いてあるので、自分のウェブサイトで必要なところだけを抽出し、やってみるのはおすすめでもある。
グーグルアナリティクスではとても分析しきれないものでも、エクセルなどを駆使すれば同じようなものを作れる場合も多いので、1つ2つのポイントを追うだけなら、この本に書かれている分析方法はとても役に立つと思われる。
最後の章の「解析データの伝え方を工夫する」で、グラフ化・可視化の方法をいくつか紹介してあるのだが、実はこれが一番タメになったかも。
なーるほど、こんな風にグラフにすれば見やすいよな、と感心したものが多かった。
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明治大学卒業後、27歳でヒロテックを起業。パソコン畑一筋。
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