スラムドック$ミリオネア - 2008年度アカデミー作品賞
[UP:2009.07.02]
ご存知、2008年度アカデミー賞8部門を総なめにした話題作。
インドのスラム街出身の少年ジャマールは人気番組「クイズ$ミリオネア」に出演し、難しい問題をどんどんクリアしていく。「学校も行っていない人間がなぜ?」と快く思わない人間たちはジャマールを警察に引渡し、イカサマをしていないか、拷問する。次第に明らかになっていくジャマールの過去。ジャマールが番組に出演した理由は?

日本でも「みのだめ」が有名な人気番組、クイズ$ミリオネア。
クイズのやり方はもちろん、セットから音楽から、まったく同じなのよねー。
問題の傾向は全然違うし、生放送のようなのがびっくりだけど。
「みのだめ」もなかった(笑)。
インド版の最高賞金は2000万ルピー。現在の為替レートでは4000万円ほど。
日本より高額ですし、インドの物価を考えれば、「一生遊んで暮らせる」金額なんでしょうね。
そんなわけで、警察に捕まっちゃうという非常事態が生まれるのでしょうが。
さて、肝心の映画のほうですが。
過去、何度かアカデミー賞作品にがっかりしている私ですが、今回はいろいろな人が絶賛していたので、しょうこりもなく、またまた、期待していったわけです。
今回は特にスラムが舞台ということで、社会派作品か、ヒューマン作品かと思っていたのですね。
しかし、現実に見てみると、「ん? これって恋愛映画じゃん!」という感じ。
別に恋愛映画が悪いってわけじゃないんですけどね。
構成は確かによくできており、飽きさせることのない、スピードのある展開。
スラムの実情(?)もよくわかり、子供時代のジャマールがとっても可愛く、感情移入していく。
ミリオネアのクイズ内容とジャマールの経験が見事にクロスオーバーしていて、冷静に考えると、「そんな偶然、あるわけないやろ!」とツッコミを入れたくなるくらいなのですが・・・・
そのツッコミは薄れていくのは、ジャマールがなぜ、答えを知っていたのか、その経験がとてもつらいことだったから。
ジャマール自身、「そんな答えは知りたくなかった」というセリフをもらすほどです。
そして、そんなつらい経験をしながらも、純粋無垢な「恋愛」という心を失わなかったジャマールが映画全編を通して描かれていきます。
主人公への容赦ない悲劇的な追い込み、恋人とのすれ違い、スピードのある展開・・・・
ベタな設定ですが、やっぱり、これがベストセラーになるキモですかね。
そして、これらを描く舞台として、インドのスラムというのが「ツボ」だったと思います。
この映画に描かれているスラムの実情がすべて正しいのかどうか私にはわかりませんが、この映画はスラムでなければ、また、インドでなければありえなかったと思います。
それにしても・・・・
ラストシーンで感動を温めているのに、突然、ホームで主人公たちが楽しく踊りだすエンドロールが!
やっぱり、インドって「踊るマハラジャ」風にならないと、終わらない国なのかしら?
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明治大学卒業後、27歳でヒロテックを起業。パソコン畑一筋。
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