新しい戦略の教科書 by 酒井 穣
[UP:2009.01.19]
企業経営において、「戦略はトップダウンかボトムアップか」は永遠の命題といってもいい。
おおまかに言うと、トップダウンとは組織のトップが主導、ボトムアップとは現場に近いメンバーが主導していくことを指すが、本書では「これからの戦略はボトムアップで」という視点で、ボトムアップで進めていくときの注意点などをビジネスマンを対象にわかりやすく解説している。
「教科書」という名前がついているだけに、基本をきっちり抑え、シンプルな流れを具体的に説明しているので大変読みやすい。
・出版:ディスカバー21
・初版:2008年7月
・定価:1500円+税(236ページ)
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■目次抜粋
・戦略とは何か
・現在地を把握する
・目的地を決定する
・ルートを選択する
・戦略の実行を成功させる
戦略とか、トップダウン/ボトムアップとか聞くと、なんだか大きい会社専用の考え方だと思いがち。
でも、この本を読んでみると、「戦略を立ててそれを実行する」という、商売人なら誰でも必要なことに対し、どのように取り組んでいけばいいか、が書かれている。
SOHOや小さいネットショップオーナーのような立場でも充分参考になると思う。
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未来を予測する力=情報の収集力×情報の分析力
貴重な情報は「商品」である
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情報は大事、これは皆が実感していることであるが、目的意識がないと集まらないのが情報でもある。
「ドライ情報」と「ウェット情報」の区別、集め方が参考になる。
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目標値がないものは「戦略」でなく「改善」である
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章トビラの裏側に小さい字で書かれていただけのセリフだけど・・・。アタマの中に叩き込んでおかなければならないセリフのような気がする。
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目標の効果は測定できるものでなくてはならない
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幸い、ネット業界では効果を測定できるツールや分析できるツールが多数揃っている。
戦略や分析の素人でも、そこそこ頑張れるような環境になったことは喜ばしい反面、競争が激化することでもある。また、ツールを使いこなせるかどうかという「情報リテラシー力」で格差が広がるという社会になっている。
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「何かをやめる」という戦略
無難であることは一流になることの敵である
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一番、胸を突かれた章でもある。
「地獄への道は善意で舗装されている」
「そこそこ収益を上げている無難な製品を切っていいのか、そこには万能な回答はなく、決断があるだけ」
本書全体が「ボトムアップ」を前提に現場ビジネスマンに向けて書かれている中、やっぱりこの決断だけはトップダウンでしかできないことだな。
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戦略を実行することは
「感情を持つ人間を動かす」という泥臭い作業
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この章に書かれている人の見分け方には、なるほどとうなづくものがあった。「日本生まれの」見分け方ということだろうか。性格といった漠然としたものでなく、戦略の実行に特化した見分け方・動かし方だからだろうか。
人をどうしても説得したいとき、この見方を取り入れてみるのもおすすめである。
見分け方4タイプについては、本書をお読みあれ。
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明治大学卒業後、27歳でヒロテックを起業。パソコン畑一筋。
こんにちは。ご紹介いただいた本書の著者です。まずは本書のお買い上げ、ありがとうございました。また、とても嬉しい書評を頂戴し、ありがとうございます!
「105%の感動をあなたに…」というポリシー、すばらしいですね。+5%であるところが、少しの「背伸び」で届きそうな感じがします。また「満足」から「感動」にバージョンアップしたエピソードも興味深いです。
よろしければ、僕のブログにも遊びに来て下さい。今後とも、よろしくお願いします!
コメントありがとうございます。
つたない書評ですが、読んでいただけて光栄に思います。
今日アップしたばかりの記事なのに、このレスポンスの速さにはびっくりしました。
ブログも拝見させていただきますね。ありがとうございました。