<邦画>おくりびと - アカデミー賞受賞! 納棺士の生き様を描く
[UP:2008.09.19]
国際映画祭といえば、ベネチア・カンヌ・ベルリン映画祭が有名だが、最近はモントリオール映画祭も注目されているとか。そのモントリオール映画祭の2008年度グランプリが『おくりびと』である。

主演は本木雅弘。モックンである。
以前、『スパイ・ゾルゲ』を見に行ったとき、あまりの下手さに「コイツの主演映画はもう見ないぞ」と思ったのだが、邦画好きのダンナに誘われて出かけたのだった。
しかし、結論から言うと、すっごく面白かった(私って、期待しない映画のときに限って面白く感じてるような・・・)
ゾルゲから見ると、セリフが少なかったからかな、それとも脇役の山崎努がいいせいかな。
広末涼子との夫婦役も、すくなくとも「伊右衛門」のCMでおなじみの宮沢りえとの役よりも自然だったし、役者としての下手さはあまり感じられなかった。
ストーリーは・・・・
憧れの楽団員となったチェロ奏者の小林(本木)だったが、ある日突然、楽団が解散。
チェロ奏者をあきらめ、故郷へ帰って転職した先は、なんと、納棺師の会社。
妻(広末)にも言えず、いやいや納棺師をやる小林だったが、納棺にまつわる様々なエピソードに遭遇するうちに納棺師がイヤじゃなくなっていく。しかし、妻からは「そんな仕事はやめて」と言われ・・・。
暗くなりがちな納棺という仕事を、面白いエピソードも交えながら、明るい調子で描いていく滝田洋二郎監督の手腕は、なかなか。同監督の『陰陽師』と『病院へ行こう』とで培った手腕が両方出た感じ。
納棺師という仕事自体のユニークさを素材に、世間の常識という縦軸、主人公の父子の葛藤を横軸にすえた、中身の濃い映画だった。
まさに笑いあり、涙あり。最後は会場からもすすり泣きの声がけっこう聞こえました。
涙の押し売りをするわけでなく、自然に泣かせる映画ですねー。
ううむ、グランプリもうなづける内容。
ま、実家に帰ってしまった妻を想いながらも仕事を続けるシーン、妻が久しぶりに帰ってくるシーンなんかの、演技が非常に問われる場面では、モックンの「うーーー、やっぱ不足か」と思わせる演技もあったが、田舎の自然とチェロのハーモニーが中和してくれたって感じですかね。
見終わってから、この映画が外国の賞を獲ったこと、改めて、感動しました。
日本人にしかわからない「送り方」かなーと思ったのですが、「送る気持ち」って世界共通なんだなと。
この映画には原作本があるとか。今度は是非、原作を読んでみたいと思いました。
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明治大学卒業後、27歳でヒロテックを起業。パソコン畑一筋。
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