鬱の力 by 五木寛之・香山リカ
[UP:2008.09.03]
最近、「うつ病」に悩むという人をよく聞くようになった。中には、普段は「元気いっぱい、パワフル」なイメージを持つ人がいて、「えー?あんな人が??」とびっくりするときもある。「うつってどういうもん?」と思っている矢先、本屋で目に留まったのがこの本だった。うつ病の解説本ではなく、「うつ病」と「うつ」を切り離して考え、「うつ」から発する今後の日本社会を考えてみる、という幅広い視点が面白い。香山氏は精神科医。
・幻冬舎新書
・2008年6月初版
・定価740円+税(250ページ)
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■目次抜粋
・時代は「鬱」へ向かう
・鬱は「治す」ものなのか
・日本社会は劣化したのか
・「鬱の思想」を生きる
・鬱は力である
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「鬱の時代」はこれから50年くらい続くだろう
政治家も経済人も「鬱の哲学」を持たないと生きていけないのではないか
大衆の味覚も躁から鬱へ変わっていくはずです
by 五木氏
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最近の時代様相を分析するフレーズはいろんな本にあるけど、このフレーズはなんか、無理なく胎の中に「ストン」と収まった。時代の振り子は躁から鬱に振れているんだな、と。
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鬱は治さなきゃいけないもんだって雰囲気がすごくて
鬱のままでいてはいけない、という空気を感じます
by 香山氏
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お二人の原点は「うつこそ人間的な優しさ、内面的豊かさの証」という考え方。この考え方を広めることで、うつの人の多くが救われるのではないかと思う。この無言の空気がすっごいプレッシャーになってると思うから。
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神のいない日本では、どんなに自分が孤独になっても
神だけは見捨てない、という最後のよすがもない
by 香山氏
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お二人の対談は、文化・宗教・哲学など、どんどん広がっていく。知識レベルがすごい。
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テレビは典型的な「躁」のメディア。
ラジオは、人に触るようなメディアになってきた
by 五木氏
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最近、ラジオのリスナーが増えているそうですね。イヤホンでラジオを聴いていると、自分ひとりだけに囁いてもらっているような気がするという。鬱の時代、ラジオの逆襲が始まるか!
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鬱の経済学があるとしたら、全体の売上が減ったにも
かかわらず、質的によい利潤が保たれるという経済学
by 五木氏
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今、新しいタイプの経済学が必要とされているが、それが鬱の経済学なのかな。
この前読んだ「日本で一番大切にしたい会社」に通じるものがある。
本書は非常に文字が大きい本である。年配者を意識したのかな??
読む速度に目の動きがついていけなくて、逆に読みづらい気がした・・・。読みやすさって難しい。
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明治大学卒業後、27歳でヒロテックを起業。パソコン畑一筋。
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