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なぜ新しい戦略はいつも行き詰るのか by 清水勝彦

[UP:2008.03.05]  

著者清水氏はコンサルタントを長年やりながら、「本当に分析すれば戦略の答えは出てくるのだろうか」と、いわば、コンサルタントの前提部分に疑問を持ったといいます。そこで、新しい視点で”やってみなければわからない戦略”なるものを考案。企業の問題提起、戦略の内容、実践方法などを割りとわかりやすく書いてある本です。戦略を立てて実行しても、「成功した」とか「失敗した」というはっきりとした実感がない経験がある経営者の方へ。
なぜ新しい戦略は
・東洋経済新報社
・初版:2007年8月
・定価:1600円+税(218ページ)
amazon.co.jpで見る

■目次抜粋
問題編-戦略のコモディティ化
問題編-現場主義の限界
問題編-「正しい戦略」という幻想
転換編-情報に振り回される経営
転換編-前提の転換
戦略編-経営における「試行錯誤」の難しさ
戦略編-「やってみなければわからない」戦略
実行編-組織の3つの役割
実行編-新しいアイディアをはぐくむ土壌作り
実行編-実験をする土壌作り
実行編-実行する土壌作り

問題編と転換編がけっこう長くて、でもこの認識は経営者にはすでにあると思うから、この辺はさらっと流して戦略編・実行編をもっと詳しく説明してくれたほうが良かったかな、と思いますが・・・
「やってみないとわからない戦略」は当たり前といえば当たり前のことが多いのですが、意外と経営の現場では見落としがちなこと。最近はいろいろな面で原点復帰の傾向が見られますが、戦略立案についても原点復帰なのかな。
経営者はもちろんのこと、コンサルタントの人が読んでも含蓄に富む内容。

■この本の「なーるほど」
・「戦略のコモディティ化」は深刻。同じように情報を享受でき、同じようなスキルを身につけるようになり、同じようにコンサルタントを雇うとすれば、「戦略の中身による差別化」は難しくなるのが当然

・「商品戦略」も「営業戦略」の中核になるのが「他社と同じようなことをもう少し頑張る」であったらとしたら(中略)、ますます消耗戦が進む

・環境が大きく変化しているなかで、将来を予測することは不可能だ

・「正しい戦略などわかるわけがない」と割り切ってみる

・不確かな外部情報に翻弄されることをやめ、「自分たちは何がしたいか」「自分たちに何ができるか」を突き詰めること

・試行錯誤であるはずなのに最初から成功が期待されている

・「失敗から学ぶ」といいつつ、実は当たり前のことを複雑に分析しているだけ

・個人(社員)の「感情」や「こだわり」を大切にする

・少々難があり、リスクのあるアイディアでなければ、試行錯誤する意味がない

・(失敗に対しての)「悔しさ」は、個人にしかない。失敗にかかわる人の気持ち、エネルギーという面にももっと注目していい

・「イノベーション(革新)」は基本的にはない。革新的なアイディア、必ず成功しそうなアイディアを待っていては、決して先に進まない

・アイディア提案の土壌作り
 インセンティブを正しく提供する
 強制的に時間を作る
 感激させ、悔しがらせる

・結果を測る手間を惜しまない、測らないでよいものは測らない

・実験の結果は、担当者だけでなく、会社全体に公表することが重要
会社として、その結果に対する判断とその基準を社員に伝えることで、会社の経営がどの方向をめざしているのかを社員は読み取る

・whatやhowだけでなく、whyまで共有しなければ、戦略の実行力は高まらない

・結果が悪くてもセカンドチャンスを与える

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prof.gif明治大学卒業後、27歳でヒロテックを起業。パソコン畑一筋。
自称活字中毒。映画と旅行、美味しい食べ物も大好き。
石川県輪島市生。現在、金沢市在住。両親、ダンナ、息子と5人家族
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