プレミアム戦略 by 遠藤 功
[UP:2008.03.12]
ネットショップ運営をアドバイスするときに、私が一番ポイントにするのは「いかにして商品や運営者のファンを作るか」ということである。販促に多大な資金をつぎ込めるところはいざしらず、無名の小さいショップがスタートするときは「ファン作りのためのストーリーテリング」が欠かせない。
今回紹介する「プレミアム戦略」では、ヨーロッパの有名ブランドを中心にプレミアム戦略で成功している実例をあげ、「プレミアムとは何か」を解説している。
規模の差こそあれ、ショップ運営にとても参考になる。ショップオーナーにおすすめの本です。
・東洋経済新報社
・2007年12月初版
・定価:1800円+税(234ページ)
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■目次抜粋
・プレミアムという現象
・プレミアム消費の2つの断面
・プレミアムとは何か
・なぜ「日本発のプレミアム」は育たないのか
・戦略としてのプレミアム
・「日本発のプレミアム」の挑戦者たち
この本に紹介されているプレミアム商品はものすごい値段のものばかりですが、高額商品=プレミアムというわけではありません。商品の違いに目を奪われず、著者が本当に言いたい部分である「プレミアム戦略の真髄」を読み取ってほしいな、と思います。けっこう応用範囲の広い考え方だと思うから。
■拾い読み
・現在の消費傾向には自分らしさという「自分のものさし」で高級や本物を求めようとする特徴がある。
・「ちょっとプレミアム」-手の届く範囲で「ちょっと」した贅沢を楽しもうとする消費行動
・「アイディンティティ・プレミアム」-「自分らしさ」をモノに置き換えてわかりやすく表現したいという欲求から生まれた消費行動
・アイディンティティ・プレミアムで選択される商品には「ここまでやる?」と思わせるくらいの、徹底したこだわりが不可欠
・アイディンティティ・プレミアムの基本
高価、希少、選別
・作り手の独善といえる強烈な思いや信念がこだわりとなり、「尖り」が生まれる
・プレミアムには「機能的価値」に加え、「情緒的価値」(感情に訴える何か)が必要
消費者は「ストーリー」や「伝説」「逸話」に共感し、作り手との一体感を感じる。
・プレミアムで成功するために
1. 「たくさん売ろう」としないこと
2. 「カスタマー」でなく「ファン」を作る
3. 「マーケティング」でなく「ストーリーテリング」
・真のプレミアムは「無国籍」である。日本に閉じこもっていては、所詮「商売」の域を出ない。
・プレミアムの条件である「極める」「こだわる」を実践するには、作り手の生活や仕事そのものに「ゆとり」がなければいけない。
・野心と遊び心のない組織からプレミアムは生まれない。
この本を読んで、数々の有名ブランドを醸成してきたヨーロッパという文化にあらためて注目しました。
ううーん、ヨーロッパへ行ってその雰囲気を肌で感じてきたいです。
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明治大学卒業後、27歳でヒロテックを起業。パソコン畑一筋。
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