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ウェブ時代をゆく by 梅田望夫

[UP:2008.02.27]  

発刊されてから少し時間が経っているが、久しぶりに梅田式オプティミズムに触れてみたくて、手に取った。前作『ウェブ進化論』は当時、私がもっとも感銘した本である。 梅田さんのすばらしい点は「立ち位置の絶妙なバランス感」ではないかと思う。「新しい世界」と「古い世界」の両方をバランスよく眺め、考えることができ、さらにそれをわかりやすい言葉で表現できるというところだ。
本作もそれが遺憾なく発揮されている(前作より「新しい世界より」だったかもね)。
分類上、「WEB・IT関連」にしたが「ライフハック」でもいいかな、というような広範な内容である。若い人に是非読んでほしい。
ウェブ時代をゆく
・ちくま新書
・初版:2007年11月
・定価:740円+税(244ページ)
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■目次抜粋
混沌として面白い時代
グーグルと「もうひとつの地球」
新しいリーダーシップ
「高速道路」と「けものみち」
ロールモデル思考法
手ぶらの知的生産
大組織VS小組織、などなど

セカンドライフの100mangokuという島を「コミュニティ」や「パブリック事業」という位置に考えている私にとって、オープンソースや新しいリーダーシップなどの内容はじーっくり考えされられた。
「人生をうずめることができるかどうか」・・・ううむ、的を得ているだけに思わず唸ってしまった。私にも新しいロールモデルの引き出し追加が必要なようである(意味は本書をごらんあれ)。

■この本の「うーむ、なるほど」
・インターネットとはそもそも、「リベラルで開放的ですべてを共有して、中央に集中した権力を持たない」という「成り立ちの思想」を持つ

・(グーグルについて)「世界中の情報を整理し尽くす」という「存在意義」と表裏一体になった「広告業界の覇権獲得」という「1つめの顔」が、メディア産業を脅かすのに対して、「コンピュータ産業を作り直す」という「二つ目の顔」が競争をしかけるのはマイクロソフトが制しているIT産業の覇権であり、ひいてはIT産業全体の構造を脅かす

・「もうひとつの地球」の中核は「パブリックでオープンでフリー」なネット空間である

・Rubyというプログラミング言語を作ったまつもとひろゆきは世界の言語オタクのアイドルなのである(中略)島根県議会は、まつもとひろゆきを「地域資源」としてとらえているらしい。

・(オープンソース・プロジェクトについて)「成功するかどうかは、人生をうずめている奴が一人いるかどうかですね」(まつもとゆきひろ氏のインタビューから)

・金儲けを優先する営利企業が中核となって、果たして「不特定多数との信頼関係」を長期に永続的に結ぶことができるのか。ここもウェブ進化のフロンティアの1つで、今後かなり長い間、試行錯誤が続く領域と考えられる。

・グーグルはコミュニティを主宰することを嫌い、「利用者との濃い関係性」を忌避する傾向にある
(中略)ウェブ空間に「特殊なコミュニティ」を作り、そこに集積された叡智から利益を上げるという手法を取らない。

・「病的にまでに心配性の人だけが生き残れる」(アンディ・グローブ氏の言葉)

・アントレプレナーシップの真髄は「自分の頭で考え続け、どんなことがあっても絶対あきらめない」

・自らのコモディティ化に対してだけは「病的なまでの心配性」であるべきで、その予感があったら必ず新しい要素を自分の専門性やスキルに加えていくこと

・「けものみち力」とは、誰かの心に印象を残し、大切なときにその誰かから誘われる力

・ロールモデル思考法とは、自分の志向性と波長の合う信号を高速でサーチし続け、自分という有限性へマッピングする。波長の合う信号をキャッチできたら、「時間の使い方」の優先順位を変えてコミットして行動する

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prof.gif明治大学卒業後、27歳でヒロテックを起業。パソコン畑一筋。
自称活字中毒。映画と旅行、美味しい食べ物も大好き。
石川県輪島市生。現在、金沢市在住。両親、ダンナ、息子と5人家族
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