3時間で「専門家」になる私の方法 by 佐々木俊尚
[UP:2008.01.23]
「情報リテラシー」なる言葉がある。今ではIT活用のテクニックみたいな意味で使われていることが多く、今後の社会を生き抜く上で必須となる要件と言われている。
この能力の定義は時代によって変わり、文字の読み書き能力から始まって、「ワードやエクセルが使えるか」みたいな風に考えられていたこともあり、情報収集の能力、情報氾濫の今は「情報の捨て方」みたいなモノが重要になってきている。この本はまったく未知の事柄について「3時間」で情報を取り出そう、とする試みが書かれているのである。
・PHP研究所
・2007年9月初版
・定価:1300円+税(239ページ)
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◆目次抜粋
・激変した「情報をめぐる環境」
・新聞記者は無意識にマトリックスを描く
・クオリアを身につけよう
・実践・3時間で専門家になる PartⅠ
・実践・3時間で専門家になる PartⅡ
・ニューロン型情報収集のノウハウ
・セレンディピティを実現する
この本を読み終わると、タイトルがなぜ「私の方法」となっているか、納得できる。
情報を選別する眼があってこその経路分岐だったりするからだ。だから、みんなが3時間で情報をすくいだせるわけではないと思うが、こういう手立てで情報を見つけている人がいるんだ、というのは参考になる。
ま、「専門家」という表現にはちょっと抵抗があるけど。
ネットで探せるような知識をたくさん持っている人が「専門家」ではなく、文字などの表現で言い表せない暗黙知を持った人が「専門家」だと思うから。
■この本の「ふーむ」
・あくまでも軽やかに、あくまでもフットワーク軽く、さまざまな記事を拾い読みして、その記事たちの間に漂っている空気感や雰囲気みたいなものを、うまくすくい上げていくこと-それこそがインターネット時代のクオリアをつかみとる新たな方法
・深く読み込むための書籍などのテキストと、情報収集のために拾い集めるテキストは、まったく別の存在として捉えたほうが良い
・新聞記事や検索エンジンでその分野のアウトラインを勉強したら、次にブログ検索をうまく活用
ブログは
「人々が特定の分野について、どのように感じたり、考えたりしているか」
をダイレクトに知ることができる貴重なツール
・収集の最後は匿名掲示板
・自分では決して思いつかなかった思考を、この匿名でどこの誰かもわからない「はてブ」(はてなブックマークのこと)利用者の助けによって認知することができる。
これこそは、セレンディピティ(偶然に幸運を見つける能力)以外の何ものでもない
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明治大学卒業後、27歳でヒロテックを起業。パソコン畑一筋。
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