Google VS セカンドライフ by 山崎秀夫
[UP:2007.11.21]
副題は「3Dウェブ仮想社会の覇権争い」とある本書であるが、両者の覇権争いというより、セカンドライフの将来性をメインに書かれている本である。
セカンドライフを知っている人を前提に書かれているので注意。著者は野村総合研究所の主席研究員で、ネットコミュニティ研究の専門家であり「ミクシィ疲れ」を社会現象として指摘した人でもある。
・アスキー新書
・2007年10月初版
・定価724円+税
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■目次抜粋
・グーグルのメタバース進出への可能性
・インターネットを利用したマーケティングの現状
・セカンドライフにおけるビジネス利用の可能性
・欧米企業のセカンドライフビジネス利用
・セカンドライフの今後の可能性
セカンドライフの将来性には賛否両論あって、それぞれが熱く主張しているが、その中にあってこの本は比較的冷静に分析しているといえる。
メタバース(3次元仮想空間)への参入について、グーグルの今後の動向は気になるところである。You Tubeのように買収か、オリジナル版を出すのか、はたまた見過ごし?
グーグルの動向はメタバース界を大きく変えそうである。
■この本の「へぇーー、うんうん」
・グーグルの参入はここ1,2年。グーグルが動き出すことによって一挙に企業サイトのメタバース化がはじまる。ウェブサイトになんらかのメタバースを持っていない限り、だめだという雰囲気になるかもしれない。
・セカンドライフは、企業や市民グループなど、だれかがコミュニティ作りを実践しないと盛り上がらない社会環境
・セカンドライフが革命的なのは、インターネットにおいて時間と空間を共有できるという「テレプレゼンス」(メタバースにおけるミーティング)
・アバターのニーズから実需へどうやって切り替えていくかということが重要
・メタバース利用の今後の大きな流れ
1.今のセカンドライフなど既存のメタバースに出店する
2.独自のメタバースを作る
3.独自のサーバーを立ち上げ、改善型として、セカンドライフと接続する
・セカンドライフで重要なのは、みんなで一緒にいるコミュニケーション効果
・日本企業はホームページからセカンドライフ、そして実際のサービスへ、どのようにリンクさせるかというシナリオ作りが未熟
・企業としてはコミュニティデペロップメントが必要。そのためには他のソーシャルメディアとうまく組み合わせて使うことが重要
・マーケティングに重要なのは(ヘビーユーザー15%でなく)、85%のユーザー。「あまり積極的でない」人たちをいかにしてセカンドライフに参加させるか
・セカンドライフでは、ナリキラー消費(一日舞妓さんみたいなもの)ができているかも考える要素の1つ
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明治大学卒業後、27歳でヒロテックを起業。パソコン畑一筋。
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