データの罠 世論はこうしてつくられる by 田村 秀
[UP:2007.09.12]
最近、健康関係の番組などで「○○に入っている栄養素は××の何倍」というグラフをよく見る。ぐーんと多くなったグラフは一見、説得力があるが、いくら何倍と謳っても「目くそ鼻くそ」かもしれないわけで・・・・
そんなとき、こんな本を見たので、「騙されないようになるかも・・・」と読んでみた。
・集英社新書
・2006年9月初版
・定価680円+税
■目次抜粋
・世論調査はセロンの鏡か
・調査をチョーサする
・偽装されたデータ?
・「官から民へ」を検証する
・データの罠を見抜くためには
■この本の「へぇ~」
・「やむを得ない」という選択肢は賛成か反対かはっきりしない。他を「当然だ」「納得できない」という強い調子の選択肢にすれば「やむを得ない」に答えが集まってしまう。
・基本的にはインターネット調査はモニター調査なのであり、世論調査と同一視してはいけない
・テレゴングは特定の人の考えが示されたものであり、無作為に選ばれた人に対して公平に実施される世論調査とは似て非なるもの
・家計調査は、所得の低い層や若い世代、自営業などに調査拒否が多いとされている。
・TOEFLの国別結果は国民全体の英語力を示すものではない。あくまで受験者の国別平均点。
・有効回答率が低い調査の信頼性は低くなる。60%は必要。
アンケートというのは回答数が大事なのかと思っていたら、統計学上では、きちんとサンプリングされていれば数より有効回答率が大事らしい。
テレビでもよく「街頭で聞きました」というのがあるが、全体のどれくらいの人に聞いたかというのは示されないままですもんね。
著者は最後に
データの罠を見分ける力、すなわちデータリテラシーは多くの人にとって必要ではあるが、本来は公平で客観的な報道に努めるべきメディアに携わる人間がしっかりと備えていなければいけない必須の条件である、
といっている。
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明治大学卒業後、27歳でヒロテックを起業。パソコン畑一筋。
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