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売れないのは誰のせい? by 山本直人

[UP:2007.09.05]  

昔は「マーケティング」というと、電通や博報堂をはじめ、広告代理店が知っていればいいことであったが、インターネット普及に伴い、小さなネットショップオーナーまでが知らないといけない知識になってきた。
しかし、本書を読むと、マーケティングというのは、すべてのビジネスパーソンに必要な知識じゃないかと思う。あらゆる経済活動は、もとをたどれば、「モノ(サービス含む)を売るため」という行為に集約されるのだから。
売れないのは誰のせい
・新潮新書
・2007年6月
・定価680円+税

■目次抜粋
・二つの「買ってください」
・市場にingをつける発想
・ブランドは魔法の杖か
・急増した「日本人の種類」
・ああ言えばこう買う?
・テレビは本当に強いのか
・他者を知るということ


著者は元博報堂の広告マン。現在は広告効果などについて研究されているお立場なので、幅広い視野からマーケティングというものを捉えて書いている。実例なども豊富なので、入門編としてはわかりやすく読めた。個人的には、後半のテレビCMについての見解などがとても面白かった。

■この本の「なるほど」
・マーケティングという行動は「客の立場に立って知恵を使い続けること」

・ブランドの研究は「やっぱりいつもの」という気持ちの中身を調べていくこと

・「やっぱり○○だよな」と商品を選んでいるということは、記憶検索結果の一番上に表示されたこと。記憶検索で「ヒット」されるためにあ、限られた記憶容量の仲でヒットしやすいポジションを獲得しなくてはならない。

・人は情緒的満足のためにもお金を払う

・問題なのは「何を記憶に残すか?」ということである

・「売れています」というコピーの話者は「第三者」、「おいしいです」というコピーの話者は「広告主」
「何を言っているか」より「誰がいっているか」が重要

・テレビCMは空中戦でじゅうたん爆撃を行うようなもの。インターネットはそんなパワーこそないものの、狙ったところに正確に着弾し、着実に版図を広げる兵器。

・高度成長期のマス・マーケティングは賞味期限付きの方程式。その賞味期限が終わろうとする今、求められていることは新しい常識-「お客様をより深く知る」という原点に立ち返ることだ

ネットショップの戦略でも、最近は「商売の原点回帰傾向があるな」と思うことが多い。
今一度、腰を落ち着けて戦略を見直してみる時期である。
 

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prof.gif明治大学卒業後、27歳でヒロテックを起業。パソコン畑一筋。
自称活字中毒。映画と旅行、美味しい食べ物も大好き。
石川県輪島市生。現在、金沢市在住。両親、ダンナ、息子と5人家族
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