企画書は1行 by 野地秩嘉
[UP:2007.07.25]
ビジネスをやるということは、自分の思いを相手に伝え、共感してもらうということだ。伝えたい思いは商品だったりサービスだったり、アイディアだったり、会社そのものや自分自身だったりする。
そのとき、企画書というものは欠かせない。紙になっているかどうかは別として。
ってことで、今回は、伝えたい何かをお持ちの方に、おすすめの本である。
・光文社新書
・2006年6月初版
・定価700円+税
■目次抜粋
・現場から生まれた1行
・ヒット商品の1行
・組織を動かす1行
・人生を書いた1行
・ブランドを作る1行
・映像がうかぶ1行
この本は、すべてが実際の企業名や商品名が掲載された実例で構成されている。「企画書の書き方」のノウハウ本ではなく、その企画書を書くにいたった裏話や制作者の熱い思いなどがエピソードとして書かれているので、マーケティング戦略の本としても面白い。その分、「じゃ、自分の企画書にどう活かす?」という方法論については、この本で受けた感銘を元にご自分でお考えあれ、というスタンス。
■この本の「なーるほど」
・企画書を書く前にまず確認するのは、その企画は何を置いても自分が実現したいことかどうかを自身に問うことだ。
・書くことによって頭の中が整理されるし、響きがいいなという言葉を文字に定着させると、響きのよさを追認できる。紙に文字を落としこんだときに、アイディアの抜けた部分も見えてくる。(キリンビール和田氏)
・物語のある空間でおいしいケーキを食べている自分を確認したい。うれしい気分になっている自分の姿に対し、お金を払っている。(ナムコフードパーク 池澤氏)
・60代の女性は古臭いものが嫌い。懐かしいものに愛着がある。御三家もピンクレディーもマツケンサンバもすべて古いのではなく、懐かしい香りがするのです(興業企画会社アイエス 伊藤氏)
・行政に出す企画書でもっとも大切なことは何度も何度も出すこと。目的を1つに絞ったものを1行で表現する。言葉を変えたり、内容を手直しして何度も出す。役所相手の企画は粘らないと実現しません。(湯布院 桑野氏)
・人生は時間と同義。分厚い企画書を読ませて他人の時間を消費させてしまう・・・そんな自分勝手な人間にいい企画が浮かぶはずがない(GMO 熊谷氏)
・広告の目的は企業の課題を聞き出してそれを解決すること。モノを売りたいというのは課題ではなく、企業の欲望です。欲望を広告だけで解決することはできません。(広告代理店タグボート 岡氏)
・まず頭の中にしっかりと映像を結ぶことだ。キーワードを思いついた程度で企画書をまとめてはいけない。企画の完成形をディテールまで映像化した後で筆を執る
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明治大学卒業後、27歳でヒロテックを起業。パソコン畑一筋。
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