<邦画>東京タワー オカンとボクと、時々オトン - 2007年イチオシ
[UP:2007.04.20]
この映画は、誰でもが心の中にもつ、母親への想いをストレートに描いた、感動作である。
もう、ストレートすぎて、加飾がなく、めっちゃ普通で、今までこんなに淡々と描かれたものってなかったんじゃない?っていうくらい。
だから、映画のストーリーに感動するというより、「ボク」=自分、「オカン」=自分の母親って感じに見えてきて、自分が映画の中に登場しているような、そんな一体感が感じられるのだった。
映画の1シーン1シーンごとに、自分の過去が思い出される。
映画の中の「ボク」の人生と自分の人生が完全にオーバーラップしちゃうような錯覚。
そんな「タイムワープ」の感動は、今まで感じたことのない感動だった。
オトンもいい味だしてまして、自由奔放で飄々として、とっても味のあるオトンなのだった・・・・
「ボク」と同じ時代に東京で大学時代を送ったものとして、大学時代の「ボク」の暮らしぶりや考え方なんかも本当によくわかる!!
自分の大学時代だって・・・・
母親から荷物が送られてくると、必ず、手紙と1万円くらいのお金(仕送りとは別の)が入っていて・・・
そのお金はどんな想いで貯めたお金かもよく考えず、手紙を読み終わるのもそこそこに、お金の使い道だけを夢中で考えていた、そんな時代。
なーんにも先のことは考えずに、天気を見てから今日の予定だけを考えていた、あの頃。
「大変な想いをして大学に出してもらったのだから、しっかり勉強して」なんて考えは毛頭なく・・・
でも、その無為・無駄な4年間を過ごさせてもらったからこそ、今の自分があると思う。
留年してやっと大学を出た「ボク」は就職もせずにふらふら。数年後、ようやく仕事しようと思い立った頃、オカンはガンに侵されていた。
病床で「持ってきて欲しいもの、ある?」と聞く「ボク」に、オカンは「卒業証書」と言うのだった。
あの証書は、オカンの人生の「頑張り証明」でもあったのだ。
この映画を見終わると、誰もが「オカン、ありがとうね」と自分の親に素直に感謝できるようになると思う。
特に、樹木希林演じる「オカン」は圧倒的な存在感。このオカンに似た母親像を持つ、ダンナの感激はひとしおだった様子。
この春、是非、おすすめの映画である。
ところで、一人息子を持つワタシは「オカン」でもある。
どうしたら、こんな親孝行の息子ができるんだろう? うらやましい!
ワタシはどう見ても「オカン」って感じじゃない。あまり息子から感謝されないタイプだ。
今のうちになんとかしないと老後やばいぜと思い、なんでもカタチから入るワタシは、映画から帰ってさっそく
「ねえ、今度から母さんのこと、『オカン』って呼んでくれない?」
と提案したのだが、簡単にシカトされてしまった。
「オカン」への道は遠い。
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明治大学卒業後、27歳でヒロテックを起業。パソコン畑一筋。
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