<邦画>蒼き狼−地果て海尽きるまで
[UP:2007.03.30]
『蒼き狼』は、反町隆史主演、日本・モンゴル合作の角川映画です。
井上靖さんの同名小説『蒼き狼』は、私が最も好きな歴史小説といってもいい。
さすが井上靖さんだなあ、と思うのは、歴史小説というジャンルを扱っていながら、テーマがすでに純文学になっていること。時代や登場人物が、たまたま過去だっただけで、中身は文学作品なわけです。
チンギスハンがあれほど戦争にあけくれ、領土拡大をしていった理由を「自己の存在証明」という切り口で展開しているのは見事というほかありません。
さて、肝心の映画のほうですが・・・・
これは原作が森村誠一さん。原作タイトルは『地果て海尽きるまで−小説チンギス汗』というのだけど・・・
架空の人物だと(思う)登場人物の名前まで、井上さんと同じだし。
なーんか、違和感を感じるのは私だけでしょうか。
映画の内容はというと・・・
CGを使わずに行ったというモンゴル大草原の戦闘シーンは圧巻。モンゴル行ってみたい!
いろいろな事件が次々と起こるのですが、それらもわかりやすく描いてあり、原作を知らない人でもちゃんとわかると思います。
あのモンゴルの景色は、やはり、映画館のビックスクリーンがおすすめ。
でも、台詞まわしが日本っぽすぎて。。。えーって感じ。
「天下分け目の一戦」みたいな表現だし。それってチンギスハンは使わんやろって。
映画は金(キン:当時の中国にあった王朝)を滅ぼそうとして、万里の長城が見えるところまで軍を進めるところで終わっている。
井上さんの小説でいうと、半分くらいのところ。
小説には、万里の長城ごえを果たしたチンギスハンが長城の上でゴーゴーとした風の音を聞くシーンがあって(それと同じものが聞きたくて、万里の長城まででかけたワタシです)、そこまでやってほしかった。
蒼き狼の公式サイトはこちらから
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明治大学卒業後、27歳でヒロテックを起業。パソコン畑一筋。
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