高齢者社会の商品企画や販促を考える
[UP:2007.01.30]
我が家は、高齢者率40%、出生率1.0。まさに、厚生省が出している2050年の近未来家族のモデルケースである。
40%の根源は父と母なのであるが、二人の動向を観察していると、これが実に面白い。
近未来社会の商品企画や販促はこうあるべきだ、という視点が見えてくるのである。
高齢者向けの商品というと、便利・簡単・文字やボタンが大きい、というのがウリ。
しかし、ウチの両親を見ていると、これが大きな間違い。
不便でもいい、難しくてもいい、昔やったやり方が好き!
なのである。
便利で簡単だからといって、新しい電化製品などを導入しても、マスターできない。
だいたい、若い人と同居ならいざ知らず、年寄り夫婦だけなら、新しいものに手を出そうという意思は薄いから、今までの「毎年新製品を出していく」
という戦略では売上は伸ばせない。
反面、自分たちの操作が悪いのに「この製品は壊れた!」と思い込む傾向が強いので、買い替え需要はあるかもしれない(笑)。
そして、TVCM。
CMディレクターさんたちは頭をひねって、お金を湯水のように使って、制作しているんだろうと思うが、
CMの意図はほとんど伝わっていない
ってことを肝に銘じておかないといけない。
イメージ戦略のものはダメ
凝ったPRの仕方もダメ
もちろん、カタカナや英語を使うのは論外
わかるのは、見慣れた商品の、商品名を連呼するタイプのものだけのようだ。
これでは、あまり、CMの意味がない。
ウチの両親の名誉のために言っておくが、二人はけっしてボケていない。
むしろ、同年代の人たちに比べ、元気も好奇心もあるほうだと思う。でも、そんな状況。
たとえば、多角経営をアピールすべく、せっせとCMを流す、JT。
ベルトコンベアーに箱が流れてくるヤツね。これなんか、まったく意味が通じていない。
母の好きなCMは、女の子が「おうどんって好きやわあ」というCMなのだが、これも本当はヒガシマルのうどんだしのCMなのだが、
うどん麺のCMだと思っているし。
CMの理解度は年齢とともに必ず落ちる。
両親より私、そして私より息子のほうが絶対、「パッと見てすぐわかる」。
この世代をターゲットに販促せざるを得ない日(団塊の世代がこの年代になる、10年後)がいずれくるのだろうか。
そのとき、商品企画や販促はどのように変化しているのだろう。
それとも、10年後はこの世代は見捨てられ、ターゲットは少なくても新製品PR戦略が続いているのだろうか。
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明治大学卒業後、27歳でヒロテックを起業。パソコン畑一筋。
やっとブログで写メールを覚え、これを老夫婦所帯なった実家の親に送れば、あちらも楽しいしこちらは慣れるのにいいかなと思い、設定して妹に頼んだのですが、連絡なし。
あまり使わないからと、メール機能のない一番簡単な機種に変更したのだとか。おそらく電源も入っていないはず。遠いから心配してもしょうがないんだけど、一応娘としてなにか出来ることはないかとない知恵を絞り、妙案だ。と思ったものの、通じない。
柔軟さがなくなって行くのは、中年の真ん中にいる自分にも自覚症状はある。まして、老年になると頑固さに磨きがかかろうというもの。あっぱれな年寄りもたくさんいる。でも大多数はどんどん固まって行くような気がする。今話題の団塊の世代だって、かっこいい年寄りになるとは限らない。老いの問題は、もっともっと奥が深い?